外を歩くと街はどこもコンクリートで埋め尽くされていますが、
至る所でその隙間から生え出た雑草を見つけることができます。
コンクリートと雑草の関係は人間社会と自然との関係に見えます。
雑草は必ず生えてきます。消滅させることはできません。
自然とは災害も含めてそういうものなのでしょう。
雑草が生えるのは、空に太陽があり、大気があり、
空気中には二酸化炭素や酸素や水があり、
コンクリートの下には土があり、
土の中には無数の微生物が存在しているからです。
空気と土を介して雑草に繋がる壮大な自然があるのです。
人間の叡智が結集された現在の社会ですが、
社会も自然の一部であることの理解と
自然そのものの理解を深めていくことが
人間社会が続いていくために必要であると考えています。
ですから私たちはこの壮大な自然の中で
生命の基盤的存在である微生物に着目して研究しています。
微生物の生態を探究して得られる知見に基づいた技術の開発です。
水の浄化、有用微生物の活性化技術、環境微生物の機能発掘、
水の安全安定のための微生物制御、水環境や微生物に
ついての一般市民の理解増進に取り組んでいます。→具体的内容は研究紹介へ