新しい科学的知見と融合技術で環境問題の解決に貢献する

水環境微生物研究室へようこそ。

外を歩くと街はどこもコンクリートで埋め尽くされていますが、
至る所でその隙間から生え出た雑草を見つけることができます。
コンクリートと雑草の関係は人間社会と自然との関係に見えます。
雑草は必ず生えてきます。消滅させることはできません。
自然とは災害も含めてそういうものなのでしょう。

雑草が生えるのは、空に太陽があり、大気があり、
空気中には二酸化炭素や酸素や水があり、
コンクリートの下には土があり、
土の中には無数の微生物が存在しているからです。
空気と土を介して雑草に繋がる壮大な自然があるのです。

人間の叡智が結集された現在の社会ですが、
社会も自然の一部であることの理解と
自然そのものの理解を深めていくことが
人間社会が続いていくために必要であると考えています。

ですから私たちはこの壮大な自然の中で
生命の基盤的存在である微生物に着目して研究しています。
微生物の生態を探究して得られる知見に基づいた技術の開発です。
水の浄化、有用微生物の活性化技術、環境微生物の機能発掘、
水の安全安定のための微生物制御、水環境や微生物に
ついての一般市民の理解増進に取り組んでいます。→具体的内容は研究紹介へ

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  • 水処理システムの微生物群の全容を診る解析技術の進展という共著の総説論文が公開(読めます↓)(2022.5.10) doi.org/10.2965/jswe.45.91
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