本学科在校生から受験生の皆さんへのメッセージです。
幼い頃横浜に住んでいたこともあって、ベイブリッジや高速道路、ビルなどの構造物を見る機会が多く、スケールの大きい構造物に興味を持っていました。自分もこういった大きな構造物を作ってみたいと思い、群馬大学工学部建設工学科を志望しました。学科の人数が40人程度と少なく、しっかりと学べるのではないかと思ったからです。また、JABEEに認定されているため、技術士の資格取得に有利なことも魅力でした。圧倒的多数が男子の工学部において、多様な価値観を持った人たちとの出会いは、女子高出身の私にとって新鮮であり、視野が大きくなったと思います。
私の所属するコンクリート研究室では、自分で供試体を作製し、研究を進めていきます。私は、土木構造物に起きている問題を解決し、研究を通して少しでも社会に貢献できたらと考え、コンクリートの剥落に抑制効果などがあるポリプロピレン繊維補強膨張モルタルを使って、鋼材の変化を調べています。パソコンで解析するだけでなく、体を使い取り組むところが魅力です。
卒業したら建設会社に就職します。橋や高速道路、ダムなどスケールの大きな構造物に携わる仕事です。土木施工の業務を希望しており、現場で構造物が出来ていく様子を実際に肌で感じたいと思っています。土木施工は体力的にも男子社会といった概念がありますが、時には女子の感性が必要かと思います。橋や道路は100年先の社会も視野に入れたモノづくり、規模だけでなく耐用期間のスケールもまた遠大です。
(在学時のインタビューより)