本学科在校生から受験生の皆さんへのメッセージです。

近年、局地的な豪雨をはじめとする異常気象が多発しています。今後も地球温暖化の影響によって、そのような現象は増加していくことが予想されています。

私は現在、災害社会工学研究室に所属し、豪雨時の土砂災害における住民の早期避難を促す研究に携わっています。当研究室では、災害図上訓練（DIG）という手法を用いて、住民の方々と地域の防災マップを作成し、自主的な避難を開始する地域のルールづくりを行っています。研究活動の中で、住民の方々と意見や考えを交換する機会が得られることも、とても貴重な経験です。災害発生危険時には避難ルールが実際に活用され、人的被害が生じない災害に強い地域となることを期待しています。

　今後は自身がより知識と経験を積むことのできる環境を選んでいくことで、防災に関わる専門家として社会に貢献できるように努力していきます。

群馬大の工学部を選択したのは、土木の分野で最先端をいく研究を行えると聞いていたためです。日常の生活を支えている「道路」や「河川」に興味を抱いていた私は、社会基盤の今後のあり方を学びたいと考え、当専攻を選びました。いい仲間に出会え、周囲に励まされて研究生活ができたことは私の財産です。

またサークルは野外生活研究会に所属し、小学生と１日２リットルの水で生活したキャンプ教室も、印象深い経験でした。「自分から学ぶ」という姿勢さえあれば、可能性は無限に広がっていくと思っています。