本コース(旧建設工学科および旧社会環境デザイン工学科)卒業生が社会に出て、どんな仕事をしているのかを紹介します。
上下水道の設計等を行っているコンサルタント会社に勤務しており、技術開発室に所属しています。仕事内容は下水処理場の省エネルギー化や効率的運転の支援です。処理施設の現況調査結果から水質予測シミュレーションを行い、最適な運転方式等を提案します。一般に反応槽内の水質や処理水質を予測することは難しく、経験的に運転が行われている部分が多いのですが、水質予測シミュレーションを活用することで、運転コストの削減に繋げることができます。下水処理場は電力消費量の多い施設なので、普及すればCO2削減効果は非常に大きいと考えています。
学生時代を振り返ると、大学院までで研究を通して学んだことが現在の仕事の中で役立っていることが多いように感じます。また、入社した頃は仕事をこなすことで精一杯でしたが、多少経験を積んで仕事に対しての視野が広がった分、今ではやりがいも楽しさも増えてきました。
卒業してからも群馬大には頻繁に伺っていますが、先生のお話を聞いていると学生のことを真剣に考えているように思います。群馬大は、先生方の熱心の指導が受けられるところが魅力のひとつではないでしょうか。私の場合は、学生時代の研究テーマと進路が関連したものになりましたが、必ずしもそうある必要はないと思います。進路を決める時には、先生方をはじめ先輩など色々な人の話を聞いてみることです。何が自分に適した仕事なのかを見つけることは難しいかもしれませんが、少なくとも自分が好きなことは把握しているはずです。興味を持ったことに積極的に関わっていけば、きっと良い結果が得られると思います。